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普段何気なく行っている排便ですが、そのメカニズムには2つの運動が関係しています。
1.胃・大腸反射
食べ物が胃に入ると、胃は大腸へ信号を送ります。その信号を受取った大腸は反射的に、便を大腸へ送り出すよう「ぜん動運動」を開始します。
2.直腸・結腸反応
次に便が結腸から直腸へ送り出されると、骨盤神経から大脳に向けて「便が来た」という信号が送られ、便意が起こります。この時、大脳と同時に直腸上部にもこの信号が送られ、蠕動運動が開始されます。我々が便意を感じ、トイレで準備態勢につくと、脳は下腹部に対して「いきむ」ようにと信号を出します。そこでお腹に力を入れると、肛門括約筋が緩み、便が排出されていくのです。
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胃は、食べ物が腸で消化・吸収される前段階としての、準備的な消化を行います。また同時に、腸での消化の進み具合に合わせて、食べ物を溜めておく役割も持っています。
食べ物は胃に入ると、胃液と混ざり合いながら、胃の蠕動運動(筋肉の収縮と弛緩を繰り返す強い運動)によって細かく砕かれ、ドロドロの粥状になった後、少しずつ十二指腸の入口に運ばれていきます。
胃液は1日に約1.5リットル分泌されますが、その成分は胃酸(塩酸)・ペプシン(消化酵素)・粘液で、胃酸は食べ物を殺菌し、ペプシンはタンパク質を消化します。
胃には吸収作用はほとんどなく、水分・アルコール・ブドウ糖などが、わずかに吸収されるのみです。
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胃の中である程度消化された食べ物は、十二指腸で本格的に消化されます。食べ物が十二指腸に送り込まれるのと同時に、胆管と膵管から、胆汁と膵液が流れ込みます。そしてここに消化液が混じりあい、食べ物はさらに細かく砕かれて行きます。
小腸では主に栄養素の吸収が行われます。食べ物はゆっくり4〜5時間かけて、小腸を進んでいく間に、消化液に含まれている何種類かの酵素によって、糖質・タンパク質・脂肪といった栄養素が分解・吸収され、残りは大腸に送られます。
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大腸は、胃や小腸で消化吸収された残りの食べ物を、以下の3つの運動によって直腸まで運びます。
1)蠕動運動
腸の筋肉が収縮と弛緩を繰り返し、腸管のくびれによって、内容物を移動させる運動。
2)分節運動
大腸の同じ箇所の伸縮運動で、移動させるのでなく、食べ物を撹拌する運動。
3)振子運動
分節運動と同じく、食べ物を粉砕し、混和する運動。
これらの運動は無意識の「反射」によって起こるため、大腸を動かすためは「誘因」が必要となります。
また、大腸では、小腸から移行してきた内容物に、古くなって剥がれ落ちた腸の粘膜や、腸内細菌の死骸などが加わり、水分が吸収されていくことで次第に固まりながら、最終的に便を形成します。
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直腸に便が溜まると内圧が上昇し、その情報は大脳と脊髄に伝えられ、そこから排便運動の指令が出されます。
肛門では便やガスの排出を調節しています。排便の準備ができるまでは、肛門括約筋が緊張を保って肛門は閉じられていますが、準備が整うと括約筋はゆるみ、肛門が開きやすくなります。そして、いきむことによって肛門内圧が上昇し、便が肛門から押し出され排便に至ります。
排便終了後、直腸内が空になり直腸の緊張がとれた時点で、再び肛門括約筋は肛門を締めます。
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