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便秘は、一般的に男性より女性に多く、また年齢を重ねるにしたがって増加すると言われています。
ある調査で、女性社会人と女子大生を対象に、排便習慣に関するアンケート調査を実施したところ、排便回数に関して、半数近くの人が週4〜6回と回答し、自分は便秘であると自覚している人もかなり多くみられる、といった結果が出ています。
このように女性は男性に比べて、月経や妊娠による黄体ホルモン分泌による蠕動運動の抑制・腹筋力の弱さ・食事量・排便に関する羞恥心などの要因が重なって、便秘になりやすいと考えられています。
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女性は男性に比べ、もともと骨盤が広いという身体的特徴があります。骨盤が広いと、腸が骨盤内に落ち込みやすくなり、腸は曲がりくねってたるんだ状態になります。
小腸までの段階では、便はまだ水分を多く含んでいます。水分は大腸で吸収され便が形成されますが、腸がたるむと、それだけ通過するのに時間がかかります。便が大腸に滞留する時間が長ければ長いほど、水分が吸収され硬くなり、ますます通過しにくくなります。
また、女性は男性よりも腹筋や横隔膜の筋力が弱いために、便を排出する力が弱いとことも、女性が便秘になりやすい大きな原因のひとつと言えましょう。
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女性は、妊娠初期や月経前になると便秘になりやすい傾向があります。これは、妊娠初期や排卵後に盛んに分泌される黄体ホルモンが原因です。
黄体ホルモンには、腸管内から水分を体内に溜め込もうとするはたらきがあり、便を硬くする作用があります。また、子宮筋の収縮を抑制するはたらきもあるため、それが腸を動かす筋肉にも影響し、便の通過を悪くしてしまう作用もあります。
ただし、生理の度にひどい月経痛があり、便秘を伴っている場合は、子宮内膜症の疑いがあります。また、子宮筋腫や卵巣嚢腫が腸を圧迫して、便秘を起こす場合もありますので、異常を感じるようであれば、婦人科で相談してみることをおすすめします。
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一般的に、女性は10〜50代の間、一定のリズムで卵巣ホルモンと黄体ホルモンの影響を受けます。排卵から月経までは黄体ホルモンが、月経から排卵までは卵胞ホルモンがというように、この二つのホルモンの働きにより、体調のリズムをコントロールされています。
このうち黄体ホルモンには大腸の蠕動運動を抑制する作用があります。そのため、排卵から月経までの時期には便秘になりやすく、月経が始まる頃になると、自然と便秘が治るという女性が多くみられます。
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もともと女性は男性に比べて、ホルモンや筋力などの関係から、便秘を発症しやすいと言われますが、特に妊娠中は便秘になりやすいというのが定説です。
女性は排卵から次の月経が始まるまでは、黄体ホルモンの影響によって、便秘しやすくなりますが、妊娠すると黄体ホルモンの働きはいっそう高まり、こうした状態は妊娠4カ月に入る頃まで続きます。よってこの間は、通常よりさらに便秘になりやすいと言えます。
また、この時期は、悪阻の為に食事の量が減る人が多く、便の量も減るため、ますます便秘がちとなります。
この時期が過ぎると、黄体ホルモンの影響も減り、悪阻が治まるため、食欲も復活し、排便しやすい条件が整います。
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妊娠してからおよそ4ヶ月頃までは、ホルモンの影響により、便秘が発症しますが、その後いったんは解消するものの、今度は妊娠6カ月あたりから、大きくなった子宮に腸が圧迫されて、物理的な便秘が発症しやすくなります。
また、血管も圧迫されるため、下半身に鬱血が起こり、これが、痔疾を起こす原因となります。痔は排便の際に痛みを伴い、自然と排便を控えるようになるため、便秘を助長することになります
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年齢を経るにつれ、以下に挙げるようなさまざまな原因から、便秘の人が増えると言われています。
■腹筋力の低下により、排便の際のいきむ力が弱まり、便が溜まりやすくなる
■筋力の衰えとともに、内臓もたるむようになることから、腸の蠕動運動も弱くなる
■神経が鈍くなり、胃・結腸反射がなかなか起こらなくなる
■食事において、軟らかくて消化の良いものを好んで食べるようになり、その量も少なくなるため、便の量自体が減る
■体を動かす機会が減り、運動不足によって筋肉の低下と血行が悪くなり、腸管の運動も低下する
■大腸がん・ポリープ・脳血管障害・痔などの、便秘の原因となる病気に罹る確率が高くなる
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旅行は、生活環境が変わることで、便意を感じなくなる急性便秘の典型的な例です。特に女性の場合は、トイレが汚い、友人と同室で排便しづらいなどの、多くの精神的な理由も加わり、一時的に便秘になってしまう人が多く見られます。
この場合は、あくまでも一時的なものなので、原因となる事柄が解決すれば、速やかに便秘が解消します。
旅先から戻れば、ほとんどの場合は自然に治りますので、特に心配は不要です。
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あまり知られていませんが、睡眠不足から起こる便秘もあります。
私達の身体は、普段、交感神経と副交感神経を司る自律神経の働きにより、正常に動いていますが、便が作られるのは、主に、副交感神経が優位になる夜です。寝ている間にも、腸は周期的に蠕動運動を繰り返しており、便が作られています。
言い換えれば、睡眠不足が続くと、十分な便が作られない上に、睡眠と覚醒のリズム・体温リズムなどの生体リズムが大きく乱れてしまいます。その結果、自律神経が不安定になり、便秘が引き起こされるといったしくみになっています。
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乳幼児の便秘は、排便回数が少なく、便が硬くて排便困難を伴う場合を言います。
但し、排便の際に顔を赤くしていきむのは、子供にとっては自然なことであり、親が心配して緩下剤や坐薬を用いると、かえって排便習慣が身につくのを遅らせ、便秘の原因になります。
子供は、通常9カ月〜3才の間に、不随意排便から随意排便へと移行し、排便習慣が形成されます。
よって、子供の便秘の場合は、排便回数だけでなく、便の形状・排便困難の有無・血便の有無・腹部膨満の有無などから、総合的に判断する必要がありますので、医師に相談することをおすすめします。
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高齢者や特に寝たきりの人には便秘が多くみられますが、一般的に高齢者に多い便秘は、弛緩性便秘と直腸性便秘であり、両方該当する人も少なくありません。
また、症状がひどい場合は、大腸がんを疑ってみることが必要です。がんによって起こる排便障害は便秘とは限らず、下痢や下痢と便秘を交互に繰り返す場合がみられます。
高齢者の場合は、内臓機能の衰えなどから、怖い病気が隠れている場合がありますので、注意が必要です。
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高齢者の場合、便秘の対策として考えるべきことのひとつに、排泄環境の整備があります。
だれでも少なからず、排泄行為には羞恥心を伴いますが、特に介護を受けているような高齢者は、心理的要因から便秘に陥るケースが少なくありません。
特に寝たきりの人の場合、排便に伴う排泄音や臭いが気になり、落ち着いて排便ができなくなり、便秘になる人が多くみられます。こうした状況を少しでも改善し、安心して排便ができるように、排泄音をラジオの音で消音する・消臭剤を利用する・腹圧のかけやすい体位をとるといった工夫をすることが必要と思われます。
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