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東洋医学では、漢方薬を処方する際、症状に加えて、患者の体が「実証」であるか「虚証」であるかを判断し、それに適した漢方薬を選択します。
実証とは、比較的体力や気力が満ちており、便が太くつながった状態で排出される状態を指します。一方、虚証とは、体力や気力が不足している状態で、便秘薬を飲むと腹痛を起こしたり、便がコロ コロと硬い塊状になるのが特徴と言われています。
このように漢方薬の場合は、便秘の症状は同じでも、体質によって処方される薬が違いますので、必ず専門家に相談するようにして下さい。
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便秘に用いられる主な漢方薬は以下の通りです。
■大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)
便秘の基本方剤。体力がある人に。
■大柴胡湯(だいさいことう)
体力があり、胃炎がある人に。
■三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)
体力があり、のぼせ気味で血圧も高い人に。
■大建中湯(だいけんちゅうとう)
体力が低下して食欲がなく、お腹がガスで張る人に。
■麻子仁丸(ましにんがん)
体力がない人や高齢者に。
■小建中湯(しょうけんちゅうとう)
体力がなく、便秘薬を使うとお腹が痛む人や小児に。
■乙字湯(おつじとう)
脱肛や痔を患っている人に。
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便秘薬を使用する際は、便秘の原因をはっきりさせた上で使うようにしましょう。痙攣性便秘の場合は、基本的に下剤は逆効果になるので、使用すべきではありません。市販薬を利用する場合は、薬剤師に相談した方が良いでしょう。
また、便秘薬を使う時は、最初は作用が穏やかなものを少量服用することから始め、効かなかった場合は少しずつ増やして自分の適量を把握することが大切です。
自分の適量を判断するには、寝る前に服用して、翌朝朝食後に排便があるかどうかというのがひとつの目安です。腹痛が起きたり、下痢になったりする場合は、用量が多すぎると考えられます。逆に朝食を食べても便意を感じなかったり、便が硬すぎたりする場合は、用量が足りない、あるいはその薬が自分には適さない可能性があります。
自分の症状に合った便秘薬を適量服用することで、便秘薬への依存症の危険性も減ります。
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便秘薬の副作用に関する主な注意点を以下に挙げます。
小腸刺激性のヒマシ油は、骨盤器官の充血を起こすので、妊婦は使用してはいけません。また、月経時も避けたほうが良いとされています。
塩類下剤に属する硫酸マグネシウムは、多用すると腎臓障害をもたらす恐れがあります。また、硫酸ナトリウムは、血中のナトリウム濃度が上昇するため、心臓などに悪影響を及ぼします。
膨張性下剤は、腸管の狭窄がある場合、腸閉塞を起こす危険性があるので注意が必要です。
便秘薬の安全性に関しては、説明書をよく読み、指示量は必ず守るようにしましょう。また、健康に不安がある場合は、事前に医師に相談することをおすすめします。
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市販の便秘薬には、大腸を刺激する成分や、便を軟らかくして量を増やす成分が処方されています。症状に応じてたまに使うのであれば、特には問題ありませんが、常用するのは避けた方が賢明です。腸が薬の刺激に慣れてしまい、どんどん服用量が増えてしまうケースが多くみられます。できるだけ薬に頼らず、生活習慣の改善で便秘を解消するようにしましょう。
薬を飲んでも効果がない場合は、薬の量を増やすのではなく、種類を変えてみると効く場合があります。
薬を飲み続けなければならないほどのひどい便秘は、怖い病気が隠れていることもあるので、病院で診察を受けることをおすすめします。
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毎回、薬を飲まないと排便できない状態においては、いきなりやめるのではなく、徐々に薬の量を減らしていく方法をとる必要があります。
まずは現在飲んでいる薬の量を1割程度減らします。そして同時に、食物繊維を多く摂ったり、運動をしたり、水分をより多く摂ったりなど、何らかの生活改善を心がけましょう。1〜2週間様子をみて、きちんと排便があるようであれば、さらに1割程度減らしてまたしばらく様子をみましょう。このような調整を続けていくことにより、3ヶ月〜半年で便秘薬を必要としなくなるケースがみられます。
急激に量を減らすと、かえって悪化する場合がありますので、できるだけ少しずつ減らしていくようにしましょう。
また、この方法では、錠剤だと量の調節が難しいため、できれば粉状か液状の便秘薬をおすすめします。
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便秘薬や便秘茶は、便秘の根本的な治療にはならないばかりでなく、これらを服用することは、以下に挙げた理由により、かえって便秘しやすい体質を作るという意見もあります。
■便秘薬は腸の蠕動運動を無理やり引き起こす作用によって排便させるものであり、初回こそ腸は激しく反応するものの、やがてはその刺激に慣れてしまいます。その結果、薬の服用量はどんどん増えていき、腸はますます自発的な蠕動運動を起こすことをしなくなるといった悪循環に陥りやすくなります。
■腸内には、身体に悪影響を及ぼす「悪玉菌」と、身体に有効な影響を与える「善玉菌」が多く棲息しています。排便には悪玉菌を出すという作用もありますが、便秘薬を使用しての強制的な排便は、善玉菌の数をも著しく減らすことになり、これも腸の働きを弱め便秘を悪化させることにつながります。
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便秘が続く間も、腸に溜まった便からは水分がどんどん吸収されるため、便はどんどん硬くなっていきます。肛門付近でカチカチに固まった状態の便を、自力で押し出すのは非常に困難で、痔や脳溢血を引き起こす危険性があります。
このような状況で、一時的な対処療法として行われるのが浣腸です。 浣腸は短時間で一気に便秘を解消することが可能ですが、手軽だからといって、むやみに用いるのは禁物です。浣腸を繰り返すことにより、直腸の粘膜が過敏になり、1日に何度も便意を催すようになったり、あるいは正常な排便反射が損なわれ、浣腸なしでは排便できなくなったりする恐れがあります。
あくまでも、浣腸は便がどうしても出ない時の非常手段と考え、乱用は避けるようにしましょう。
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